お香と一休さん│日本古来の詩文「香十徳(こうじっとく)」

お香 日本のお香

沈降を焚くと十の良いことがおきる?

「とんちばなし」で有名な一休(いっきゅう)さん

この一休さんの本名は、一休宗純(いっきゅうそうじゅん)とおっしゃり、実在した方でウィキペディアでも紹介されています。

 

一休宗純(いっきゅうそうじゅん)は、室町時代臨済宗大徳寺派詩人説話のモデルとしても知られる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

 

お香のことを調べると、どうやらこの一休さんが「香十徳」という漢詩をわかりやすく訳し、お香を大衆に広めたということがわかりました。

 

お香

 

「香十徳(こうじっとく)」

香十徳(こうじっとく)は、香木の『沈降』を主にさしているそうで、簡単に説明するとこんな感じに訳されています。

  • 感覚が研ぎ澄まされる
  • 心身を清らかにする
  • 汚れや穢れをのぞく
  • 眠気を覚ます
  • 安らぎを与え心を癒す
  • 忙しいときにも心を和ませる
  • 多くあっても邪魔にならない
  • 少なくても十分香りを放つ
  • 長期保存ができる
  • 常用しても害がない

 

という、お香について良いことづくしの内容が書かれた詩文。

この詩文を『香十徳(こうじっとく)』といい、お香を楽しみたい私もとても勉強になる詩でした。

また、なんとなくスピリチュアルな感覚が研ぎ澄まされるような気もしますが、香りをかぐと脳に作用して海馬と偏桃体が活性化されるので、認知症予防にもなりそうです。

 

気軽にお香を楽しむ

奥が深いお香ですが、煙が多すぎたり香りが強すぎると逆にストレスを感じてしまい逆効果。

私は煙の少ないタイプを選んで楽しんでいますが、その中でも『空薫(そらだき)』という、煙を出さずに空間に芳香させるお香の焚き方があるそうです。

最近では灰も炭もいらず、キャンドルを使い香炉で簡単にたける方法もあるのだとか。

この方法だと、アロマオイルの芳香と近く親近感がわきますね。

後日さっそく試してみたいと思います。

 

お香

 

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