植物油(キャリアオイル)の種類と特徴
精油(アロマオイル)を希釈しトリートメントなどで使用するさいにベースとなるオイルには、数種類の植物油(キャリアオイル)があります。
木の実や種子から抽出される植物油と、植物から抽出される精油は相性がとてもよく、ブレンドすることにより、皮膚を保護・保湿するのに役立ちます。
植物油は約20種類ほどあると言われ植物によって特徴などもちがいますが、実はあまり詳しく知られていません。
このページでは、手に入りやすく安全に使用できる『植物油の種類と特徴』を確認したいと思います。
スイートアーモンド(アーモンド油)の特徴
スイートアーモンドオイル
採油法
種子から低温圧搾法で採油される
成分
- オレイン酸:70~80%
- リノール酸:7~17%
- 飽和脂肪酸:5~10%
香りと色
やさしい木の実のかおり
色は淡い黄色
特徴
- オレイン酸を70~80%含んでいるので浸透性に優れている
- なめらかで伸びが良く、皮膚になじみが良い
- ボディー全体的に使用でき、精油との相性もよくトリートメントに適している
- 乾燥を防ぐ
- 滋養作用がある
- 抗炎症作用がある
ホホバオイル(未精製)の特徴
ホホバオイル
採油法
種子から低温圧搾法で採油される
成分
植物性の液体ワックス(ワックスエステル 蝋類)
不飽和脂肪酸と脂肪アルコールでできている
【成分】
- ビタミン
- ミネラル
- ステアリン酸
- アラキン酸
- パルミチン酸
香りと色
香りはほぼなし・わずかな香り
色は黄い
特徴
- なじみが良く皮膚への浸透性に優れている
- 伸びがよく、皮膚を柔軟にする
- 皮膚を保護・保湿し皮脂分泌を調整する
- 乾燥肌・脂性肌・敏感肌・ニキビ・湿疹・アレルギーにも適している
- べとつきが少ないので、トリートメントに適している
- ビタミンEが豊富で、酸化しにくい
- 紫外線から皮膚を守る(オイルではないのでオイル焼けしない)
- ※精製されているホホバオイルは無色透明で、栄養素がない
グレープシードオイルの特徴
グレープシードオイル
採油法
種子から低温圧搾法で採油される
成分
- リノール酸:68~78%
- オレイン酸:12~20%
- 飽和脂肪酸:5~10%
- ビタミンE
香りと色
香りはほとんどしない
色は黄緑色
特徴
- サラッとしていて伸びが良く、べとつきが少ない
- 皮膚に浸透しやすい
- 皮膚刺激が少ない
- アレルギー性が少ない
- 敏感肌・脂性肌に適している
- 価格が安い
- 衣類が黄色く変色する場合がある
セサミオイル(ゴマ油)の特徴
セサミオイル
採油法
種子から低温圧搾法で採油される
成分
- リノール酸:40~46%
- オレイン酸:38~40%
- 飽和脂肪酸:14~20%
香りと色
ゴマの香ばしい香り
色は淡い黄色
特徴
- べとつきがある
- 皮膚の弾力性を高める
ウィートジャームオイル(小麦胚芽油)の特徴
イブニングプリムローズオイル(月見草油)の特徴
参考文献
高齢者へのアロマセラピー ―日々の看護・介護ケアに取り入れる(Holistic Careシリーズ)
リンク