お香の歴史
最近では手軽に入手でき、自宅でも楽しめる「お香」
このお香の歴史は古く、室町時代に「香道(KODO)」として成立した芸道のひとつだとか。
日本の芸道といえば、茶道や華道が知られていますが香道はあまり知られていません。
「道」ということなので、きちんと香りを焚く作法や道具などもあり、日本古来の風土に合った文化的な楽しみのひとつとなり、東山文化の中で磨かれ生み出されていったそうです。
江戸時代になると、一般大衆にも普及し始め「匂い袋」や「袖香炉」「線香」などが製造され始め、戦争の時代を経てもなお「和の文化」として受け継がれてきた大切な伝統文化となります。
お香の種類
お香にはいろいろな種類がありますが、大きく分けると3つあると言われています。
火をつける種類のお香
線香型・スティック型・コーン型・渦巻型・抹香・焼香など
道具を用いて直接火をつけるタイプで、使いやすく手軽に入手でき人気の高いお香です。
加熱する種類のお香
印香(いんこう)・練香・香木など
スティックタイプのように直接火をつけるわけではなく、香炉を使い炭で温めた灰の上に置いて使用する「薫物(たきもの)」と言われているお香。
下の写真は印香ですが、こちらは粉末状の原料を練り固めたお香で、デザインもいろいろあり見た目がとてもキュート。
贈り物にも選ばれているそうです。
炭の上にのせて熱で気化するタイプなので、煙が出にくいのが特徴。
賃貸マンションにお住まいの方や、強い香りが苦手な方にも良いアイテムですね。
常温で使う種類のお香
匂い袋・御所袋・掛香・置き香・防虫香・文香
巾着型の袋に香原料を入れ、持ち運びできるものが知られていますが、現在はバッグに入れやすいように薄型の袋もあるそうです。
文香は和紙に香りを封じ込めたもので、手紙自体から香りがしたり、添えたりできるもの。
その他にも、お香の粉末を手や身体に塗りまとう「塗香ずこう」という使い方もあるようです。
香りを楽しむ
まだ勉強不足で作法など詳しいことはわかりませんが、ふだんの暮らしの中で毎日お香を焚いています。
最近のスティックタイプのお香は、煙が少なく香りも優しいものが多いですね。
ゆっくりしたい時にはもちろん、イライラした気分のときにお香を焚くと、その気分が軽減するような気がします。
とても奥の深い「香道」
お香はいつでも使うことができますが、古来より四季折々の楽しみ方があるそうです。
日本人ならではの伝統文化を、今後も詳しくご紹介していきたいと思います。